母の話

8/5は母の誕生日です。

きっと喜んでくれると思うので、母の話をするね。

聞いた話なんやけど、お父さんとお母さんの新婚旅行。前後ろになってる2人乗り自転車で、(たしか)伊勢の方まで行ったらしいです。さすがチャリンコ屋。(だとして根性エグいな。)

で、帰り喧嘩して、お母さん置いてお父さん1人で帰ったらしい。1人でアレ乗って帰るんもたいがいエグいですが、1人置いてかれてキレずに戻ったんもなかなかやなと。どっちもええ根性してる思います。なにはともあれ無事でなによりやったなぁ。

家には1F、2Fってトイレがあって、母はいつも2Fのトイレを使ってて。そのトイレなぜか外からフック型の鍵がついてたんですよ。

で、母がトイレに入ってる時、私嬉しいことがあったかなんかでトイレの母に話しかかけに行って。たぶんすごい興奮してて、手癖で外鍵をかけちゃったみたいなんですよ。でそのまま私出かけちゃって。

後から聞いた話やけど、扉についてた小窓をかち割って鍵を開けてなんとか脱出したそうです。

いやー、話聞いた時は肝冷やしましたが、思えば母は全然怒ってなかったなぁと。

2Fのトイレ行く度、チラシで塞いだ小窓を見ながら悪いことしたなぁって思ってました。

ていうか、母にそういうので怒られた記憶はあんまりなくて。わざとやないのはしゃーないって感じで。

叱られる時は決まって、わがままが過ぎる時や自分が助かるように嘘ついた時。

あ、あと「よそはよそ、うちはうち」が口癖やったなぁ。

久しぶりに家に帰った時。裏にアシナガバチの巣ができたって、タンクトップ姿でほうきと袋持って行った時はまじでひっくり返りそうなった。(何事もない笑顔で巣の入った袋をかかげて無事生還。)まじほっとした。

痛いとかしんどいとか全然言わなくて、大丈夫大丈夫、そっちは大丈夫?って心配ばっかりする人でした。

そんな母がずーっと何年も何年も毎日つけていた日記たちが出てきました。

そこにはちゃんと痛いもしんどいも書いてあって、嬉しいも寂しいもごめんねもありがとうも、行きたい所も欲しいものも、弱さもちゃんと書いてありました。

知らなかった。

ただただ強い人やと思ってましたが、ちゃんと弱くて、やっぱり強くて、かわいい人やったです。

嬉しかったのがね、私のライブを観に来た時の日記に、「純子を応援してくれてる人たちがたくさんいてすごく嬉しい」って書いてくれてて、なんか堪らない気持ちになりました。

だから私も最後に手紙を渡したの。

また娘に。いや、親友でもいいなぁ。

次はもっともっといっぱい話そうねっつって。

全部白髪になったら紫色にしたいって言ってたなぁ。叶えてあげたかったなぁ。

親孝行したかったなぁ。とにかくもっと話したかったや。

大丈夫。また会えるね。

なんかそれはほんまそう思うんですよね。えらいもんで。

こっからもいっぱい曲作って、ライブもして、音源も作って。音楽いっぱいいっぱい楽しむから。

喜んでくれてたらいいなぁ。

ちゃんと書いておきたかったので書きました。

ちょっとでも笑てもらえたら、喜んでくれる思うんで。

おめでとうやで。

夏なったやで。

またねやで。




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